【高校生】社会〈中国の工業と環境問題について〉
今日は、急速に発達して、世界の工場とよばれる中国について調べてみました。
<世界の工場になるまで>
冷戦時に政府が経済活動に深く関与している計画経済の下では、重化学工業を中心とした。
工業化がすすめられましたが、資本と開発には限界がありました。計画経済から市場経済にかえて、
開発を進める、改革開放政策が採用されると華南の沿海部に経済特区が設立され誘致が始まりました。
このように、外国企業の技術や資本と、安価で優秀な労働力と結びつき、輸出向けの工業が拡大したことで、中国は、世界の工場とよばれるようになりました。
<深刻化する資源と環境>
急速に工業生産を増やした中国は、原材料やエネルギーとして大量の資源を消費するようになりました。
鉄鉱石などは国内の採掘量も増加しているが、輸入量がそれを上回っています。また、自動車の増加に伴ってガソリンなどの需要が増加したため、自給していた原油も輸入が増えています。
中国は国産の石炭を主なエネルギー源としてきたが、脱硫装置の普及が遅れたことで、酸性雨の被害がおきました。
近年では自動車の排気ガスや工場の煤煙などに起因するPM2.5が大気中に滞留して喘息などの健康被害をもたらす大気汚染が深刻化しています。
PM2.5は国境を越えて日本に届くため、この問題の解決には日中両国の協力が求められています。