【高校生】社会〈中国の生活と文化について〉
今日は国の大きさや人口など、様々なものが日本をはるかに上回る中国がどのように生活しているのか、調べてみました。
<地形と季節風の影響>
中国は日本の25倍の面積をもち、地形は、西が高く、東が低くなっています。大きく3つの地域に分けると
東部
黄河や長江の下流に平野が広がり、人口が多く、産業が発達している。
西部
海抜4000mを超えるチッベト高原があり、人口はあまりいない。気候は、四季が明瞭で、夏は太平洋から湿った季節風が吹きこみ、雨が多くなる。
降水量は南東部に多く、北西に向かうにしたがって少なくなります。チンリン山脈とホワイ川を結んだ線を境にして、稲作地域と畑作地域に分かれています。
<人口の成り立ち>
中国は14億人を超えて、世界人口の2割を占めています。この急速な人口増加の抑制を目的として、1979年に一人っ子政策が始められました。
これは夫婦1組の子を一人に制限する政策で、30年以上にわたって継続してきた結果、人口の急増に歯止めをかけることができました。
一方で、人口の高齢化が急速に進み、出生性比の不均衡などの問題が生じました。また、少子化の傾向も強まったため、一人っ子政策は廃止されました。
<農民の仕事>
集団で農業を行う人民公社*¹は解体され、農家が農業経営の主体となる生産責任制が導入されました。
収入が増えたため農民は積極的に働くようになり、商品作物は海外にまで出荷されるようになり、農民の生活は改善されました。
一方で、農民に蓄積された余剰労働力への対策として、農村に農業以外の就業機会をつくる政策がとられました。
これにより、工業や運輸業、商業などの郷鎮企業が設立され、2000年代には国内総生産の約3割を占めるようになりました。
*¹人民公社…農地は集団の所有で、農作業は農民が協同で行う組織。