【高校生】社会〈世界の領域と日本〉と〈生活と気候の関わり方〉
領域とは
陸地を占める領土、領土に付随する領海、領海までの上空に広がる領空からなっている。
<注意>
領海は国ごとに多様な基準で決められているが、海には漁業資源などが豊富なため
領海の外側で海岸線から200海里(約370キロ)までの海域は排他的経済水域と決められた。
<さまざまな国境>
国境は山脈などの地形で設けられた自然的国境と
緯線や経線などに沿って設けられた人為的国境に分けられる。
人為的国境の国の例:アフリカ、カナダ、アメリカ合衆国
<日本の領土と問題>
日本は他の国と比べても領土が少ないが、領海と排他的経済水域は領土よりも多いため、小さい日本にとってこの水域はとても重要である。沖ノ鳥島は波の浸食から守るため、コンクリートなどで護岸工事が行われている。
一方で、国後島、択捉島、色丹島、歯舞島からなる北方領土がロシアと、日本海にある竹島は韓国と、東シナ海にある尖閣諸島は中国と領土をめぐって問題がおきている。
生活と気候の関わり方
気候にはいろいろな言い方や種類がある。
<重要語句>
- 気象…大気の状態や大気で起こる様々な現象のこと。
- 気候…長い年月におけるその土地での平均的な大気の状態のこと。
- 気候因子…緯度、高度、地形、海流などの影響のこと。
- 年較差…一年の中での最暖月平均気温と最寒月平均気温の差のこと。
- 日較差…一日の中での最暖月平均気温と最寒月平均気温の差のこと。
<日本の気候と影響>
気候は気温、降水量、風などの気候要素で成り立っている。日本は中緯度で気温の年較差が大きく四季の変化が明瞭である。一方、赤道付近では、季節の変化が小さく年間を通して暑いので半袖で過ごせる。また、日較差は降水量の違いにも影響を与えている
例)
赤道付近では雨が多いため作物が育ちやすい。一方で、回帰線付近では乾燥地域が多いため農業を営める地域が限られる。
<ケッペンの気候区分>
ドイツの気候科学者ケッペンは気温や降水量の影響を受ける植生を主な指標として、世界を5気候帯に分け、各気候帯をさらにいくつかの気候区に分けた。
気候帯の分布は、広い範囲に吹く風(大気大循環)の影響を強く受ける。
- 中緯度には亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)があり、雨が少なく乾燥する。ここから、熱帯収束帯(赤道低圧帯)に向かって貿易風が吹く。
亜熱帯高圧帯より高緯度側では偏西風が吹き、天気が変わりやすい。