【高校生】理科〈植生とその成り立ち方〉
植生とは・・・ある場所に生育している植物の集まりのことである。
覚えておきたい基本用語
- 相観…外側から見た様子のこと。相観によって植生は森林、草原、荒原に分けられる。
- 優占種…植生内で個体数が多く、占有している空間が最も広い植物のこと。
- 林冠…森林の最上層にある葉と枝が集まった部分のこと。
- 林床…下層部及び地表面のこと。
- 階層構造…樹木などの枝や葉が層状に分布した構造のこと。(林冠から林床に向かって)高木、亜高木、低木、草本、コケ層という
森林と草原と荒原の特徴
- 森林・・・木本植物(クヌギ、ブナなど)が中心の構造。葉の形態から、広葉樹と針葉樹に、また、性質から常に葉をつけている。常緑樹と冬などに葉を落とす落葉樹に分けられる。
- 草原・・・草本植物(イタドリ、ススキなど)が中心の構造。1年間のうちに種子を生産して枯死する一年生草本と根などが2年以上生存する多年生草本に分けられる。
- 荒原・・・砂や岩などが目立つ。極端な低温、乾燥に適した高さの低い木本植物や草本植物などがまばらに生息している。
森林の階層構造と太陽光
高木層の植物は、十分に太陽光を浴びられる。だが、林床に近づくにつれて林床に届く光が林冠の数%になってしまう。そのため、弱い光で育つ植物がほとんどである。