【高校生】理科の〈原子の構造〉
原子とは
物質を構成する基本的な粒子のことである。原子の中には原子核という原子よりも小さな粒子が存在している。
<注意>「原子」と「元素」は混同しやすい。「元素」とは物質を構成する基本的な‟成分”のことである。
〈重要語句〉
- 陽子…原子核の中にある正の電荷(電気量)。
- 中性子…陽子と同じ場所に入っていて、電荷をもたない。
- 電子…陽子と中性子(原子核)の周りを回っていて、負の電荷をもつ。
- 原子番号…陽子の数は元素ごとに決まっていて、その番号のことを指す。
- 質量数…陽子の数と中性子の数の和のことである。
〈原子の表し方〉
原子の種類を原子番号と質量数を含めて表す場合、元素記号を中心に、原子番号を左下に、質量数を左上に記す。
例)ヘリウムの場合
- 元素 He
- 原子番号 2
- 質量数 4
<読み取り方>
原子番号は陽子と電子の数が等しくなるため、どちらも2個ずつ存在することになる。そして、質量数は陽子+中性子であるため、中性子を出すためには、質量数-陽子をすれば出てくるので、2となる。
よって、それぞれ陽子は2個、中性子も2個、電子も2個、となる。